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アフレコ / 吹替音声収録 (アフター・レコーディング)

●アフレコとは、吹替音声収録のことを指します。アニメ、海外ドラマ、外国映画等に日本語でセリフを入れていく作業、それをアフレコ(アフター・レコーディングの略)と呼びます。

通常、アフレコはポスプロのアフレコ・スタジオにて行われ、出演する声優さんや俳優さんが一度に集まります。海外では声優さん一人一人を別々に収録するケースも多いようです。日本のスタジオには床に音がでにくい素材が敷いてあり、声優さんは自分の番になると立ち上がり、マイクの前に行き、セリフを読みあげます。複数の登場人物が会話をするシーンであれば、複数の声優さんが複数のマイクの前で会話をする形となります。がやの収録であれば全員が立ち上がって声を出し、天井マイク等にて収録します。手には台本を持ち、ヘッドフォンでオリジナルの音声を聞きながらセリフを言うのが一般的なスタイルです。アフレコ・スタジオにいる声優さんに対して、コントロール・ルームにいるスタッフから指示が伝えられて収録は進んでいきます。コントロール・ルームには、通常、ミキサーとアシスタント、演出、翻訳者、その他の作品関係者がいます。
アニメのアフレコの場合も進行の流れは、ほぼ同じですが、まだ絵が完全に完成していない状態で声の収録をする場合等もあります。それはアニメの絵を仕上げるのに時間がかかるという理由だけではなく、収録された声に合わせてアニメの絵、動きを仕上げることもあるためです。
アフレコが終わると、ミキサーは、声のタイミングを調整したり、雑音をカットしたり、様々な作業をします。どうしても再度、声の再収録が必要な場合にはリテイクのために声優さんにスタジオに来てもらう場合もあります。一方で世界的なパンデミックの影響からリモート収録も多用されています。

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