アルファ―チャンネル（グリーンバック、クロマキー）

●アルファーチャンネル（グリーンバック、クロマキー）とは、背景を透明にする時に使われるキー（指定）色です。背景を透明にしてそこに別の映像を入れ込む手法は昔から良く使われています。天気予報の解説の時に人の後ろに天気図が入るのもその一つです。

背景を消す時に使うのが、アルファーチャンネル、グリーンバック、クロマキーです。ブルーバックが良く使われていた時もありましたが、現在はグリーンバックが主流となっています。「指定した色だけを消してしまう」というのが基本構造となります。そのため、黒や茶色をバックにしてしまうと、俳優の髪の毛や肌も透明になって、透明人間のようになってしまいます。そのため、人間が持っている色から遠い色、グリーンやブルーが使われます。
アドビのPSDやプレミアなどでも「キーを抜く」という効果があります。抜きたい色を指定すれば、そこが透明になってくれるのです。映像業界では「マスクで切る」という言い方をする場合もあります。指定した箇所だけを切り取る作業です。クロマキーとは、少し昔の言い方で(chroma色のkeyキー）ということです。勿論、戦闘機を操縦するシーンなどは、本当に戦闘機を操縦した映像を撮影した方が迫力があります。しかし、アルファーチャンネルで背景を消すというのは、かなり頻繁に使われている手法です。
下記はグリーンバック背景の上に飛行機がある映像素材です。背景がグリーンだけですので、簡単にキーで抜くことが出来、そこに好きは背景を入れられます。