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完パケ

●完パケとは、完全に出来上がった最終映像のことを言います。「マスター」「最終マスター」という言い方もありますが「完パケ」の方が最終の印象が強くなっています。完パケは「完成パッケージ」の略称と言われています。用途によって「テレビ放送用の完パケ」「配信用の完パケ」等と言い分けます。

近年では、作品の最終完成形がテープではなく、動画ファイルであることも多くなっています。それでも最終の完成データを「完パケ」と表現することが多々あります。他の言い方が難しいからかもしれません。尚、「完パケ」というのは本当に全てが終わっている完成形を言います。放送用の完パケであれば音「ラウドネス」調整、映像の「ハーディング」調整なども済んでいる、本当に放送できる状態になっているモノを指します。
下記は、一般的な完パケ作成までの流れです。

🔹先に映像編集だけが完了した映像の入ったマスター(テープ、または、最終動画ファイル)を作成します。

🔹その後、MAをして、音声も完成した状態にします。これが通常「大マスター」という保管用の「完パケ」テープとなります。

🔹その大マスターから、使用用途によって、各種の「完パケ」を作成します。
*放送用であれば放送用の基準を満たすように調整した「放送用完パケ」を作成します。
*配信するのであれば、その基準を満たしている「配信用完パケ」を作成します。

◉注意点として、通常「白完」というマスターも保管用に作成します。白の完パケです。これには文字をなどを焼きこまずに、音声もあえてミックスする前の状態にして、再利用の際に使いやすい状態にしておきます。

「完パケ」と言っても、放送用の「完パケ」なのか、もしくは大元の<大マスター>となる「完パケ」なのかは確認が必要になります。

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