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ラウドネス (放送), Loudness

●ラウドネスとは、テレビ放送における音レベル調整のことを指します。テレビから流れる音量がテレビ局ごとに違っていたり、番組ごとに違っていると視聴者は困ることになります。そこで、急に音量が大きくなったり小さくなったりするのを避けるために「ラウドネス」とういものが標準化されました。

「ラウドネスをする」とは、ラウドネス値を計測して、基準値内に音量を収めることを言います。ラウドネス値とは音量を数値化したものです。番組やCMを制作する場合、規格(ARIB TR-B32)に準じたラウドネスメータで、番組やCMのラウドネス値を計測します。そして最終的にはラウドネスの基準値範囲内に音声が入るように調整して完パケを完成させます。
全てのテレビ局は基本、同じラウドネス値を基準としており、平均で-24.0LKFS以下としています。テレビ局によって、多少、どこまで低いラウドネス値まで許容範囲するかの違いはあります。 つまり規定よりも大きな音で目立つことはNG。しかし小さくするにおいては、常識の範囲で演出であればOKといった感じです。平均ラウドネス値は、その作品を制作した側が必ずシートに記載します。そして平均ラウドネス値が -28.0 LKFSを下回る場合などは、その理由、演出意図などをコメント欄に記載します。作品を受け取ったテレビ局はそれを参考にしながら、テレビ局内でも再度ラウドネス値を計測します。修正の必要があれば、通常はテレビ局ではなく制作者側に一度、完パケを戻し、ラウドネスを調整して、再度、テレビ局に納品する形となります。制作した側が演出意図を含めて、一番、状況をわかっているためです。
CMをテレビで見ていても、目立とうとして大きな音を使うCMはありません。その背景には「ラウドネス」の基準があったというわけです。

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