●ナレ録り(なれどり)とは、ナレーションを収録することを言います。
ナレーション収録は、基本的に一人のナレーター(声優、俳優等)がブースに入り声を収録する作業を言います。通常、MA室にはミキサーがいて、指示を出すのは演出となります。
一般的な収録の流れは、ナレ録りの数日前にナレーターに台本と映像を送っておきます。台本にはセリフと映像のタイムが記載されていて、ナレーターはどのタイミングで、どのナレーションを読めば良いか分かるようになっています。収録の際には、演出はブロックごとに、読むタイミングでボタンを押します。ボタンを押すとブース内のライトが点滅するので、ナレーターは赤いライトが光るタイミングを参考にしてセリフを読みます。収録の途中、または最後に収録した声をプレビューします。分かりにくい発音、イントネーションがあった場合には、その場で声の収録をしなおします。また、映像の尺と少し合わない、映像のイメージと合わない場合には、その場でナレーションを少し変更することもあります。ナレ録りの後は、ミキサーがセリフのタイミングを変えたり、声質を多少調整したり、ノイズを消したりします。最後にMEやSEとミックスをして完成となります。尚、ナレーターが一人でナレーションを読み上げて収録する作業はアフレコとは呼びません。