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アウトライン/アウトライン化

●アウトライン/アウトライン化とは、文字を図形化することを指します。映像業界では「アウトライン化してください」と言われることが多々あります。主にイラストレータ(AI)のデータのやり取りで等でこの表現が使われます。デザインされたデータがアウトライン化されていれば、文字は図形化されて固定しています。データを受け取った側(依頼主やクライアント)は、仮に自分のコンピューターにデザイン上で使われているフォントが入っていなくても文字が変わってしまうことはないのです。

多くの場合、プロのクリエイターは特殊な文字(フォント)を持っています。それを使ってデザインをします。動画であれば特殊なフォントが使われていても、動画データとして書き出されてしまえば、勿論中に出てくる文字は変わりません。しかし静止画のデザインデータの場合は異なります。ポスターやチラシなどで、特殊なフォントが使われていた際に、自分のコンピュータにそのフォントが入っていなければ、勝手に違うフォントになって表示されてしまいます。また文字やデザイン・パーツ、写真などの配置もズレてしまうかもしれません。そこで、最終データはアウトライン化してから納品するのが通例になっています。アウトライン化とは、文字もデザインされている他のパーツも全てを選択した状態で固めて1つのモノとして図形化してしまう機能です。全てが1つの図形としてくっついているので、変化したりズレたりする心配はありません。反対にいうと、受け取った側は、文字を打ち直して、違う言葉にしたい!と思っても変えることはできません。アウトライン化されたデータは、最終の納品データという認識で、変更を加えない前提で固められています。尚、AIでアウトライン化するのは簡単です。下記のように全体を選択して、アウトライン化するという指示をすれば、一瞬でアウトライン化してくれます。

同じように、PSDでつくったデータも、相手のコンピューターに同じフォントが入っていなければフォントは変わって表示されます。只、写真加工用のソフトであるPSDにおいては、通常、PSDのまま納品することは少なく、TIFFやJPGに書き出して1枚の絵の状態にしてからデータを送ることが多くないっています。

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