●ダウンコンとは、高い画質の映像を、より低い画質の映像に変換することを言います。正式名はダウンコンバートです。
●アップコンとは、低い画質の映像を、より高い画質の映像に変換することを言います。正式名はアップコンバートです。
テレビは、HD、4K、8Kと進化し、時代と共に解像度が高くなっています。それに合わせて流す映像も高解像度である必要が出てきています。高い解像度に変換するのがアップコンです。
ダウンコンとはその反対に元の映像をあえて低い解像度に変換することです。簡単にいうと、あえて画質を悪くすることです。
ダウンコンは必要がないように感じますが、時には必要となります。例えば、ハリウッドの新作映画を日本でテレビ放送する場合です。放送が決まり、その映画の放送権をテレビ局に売った会社は、テレビ局が指定する形式で映像を渡さなくてはなりません。放送は通常、HDの解像度で行われますので、その形式の映像を渡す必要があります。テレビ局に対して「この映画は、ハリウッドから4KのHDR形式で最高のクオリティの映像をもらっているので、どうぞ自由に加工してお使いください」と言って、テレビ局にそのまま渡すわけにはいかないのです。テレビ局は自分のところで放送できる映像と権利を購入しています。つまり、テレビ局が放送する基準に合った映像・音声を渡す必要があるのです。そのテレビ局への納品形体がハイビジョンであれば、4Kからハイビジョンへとダウンコンする必要があるわけです。