●音効とは、番組等において音楽や効果音を入れる人を指します。「音響効果」の略称で、音効さんとも呼ばれます。通常、完成した映像作品を事前に受け取り「ここに効果音を入れよう。ここにスローな音楽を入れよう」などと事前に準備をします。実際に音を入れる際にはポスプロのMAスタジオに行き、ミキサーさんと協力しながら音を入れていきます。
「音効さん」は個人でフリーランスとしてやっている人もいれば、会社に属する人もいます。膨大な量の効果音や音楽を所有していて、ドラマ、ドキュメンタリー、バラエティ番組などに音楽や効果音をつけます。MAスタジオに、準備しておいた効果音や音楽を持ち込み、演出家に説明しながら、場合によってはその場で変更をしながら音を入れていきます。尚、音効さんは作曲や楽器ができるわけではありません。基本的に素材ライブラリー等、所有している音、音楽を使います。また、音楽の権利範囲なども理解しているので、その作品が、放送されるものなのか、DVDになるものなのか、配信されるものなのか、によって使う音楽を変えます。例えば日本の場合はテレビ放送だけであれば音楽の権利は全て一括処理される仕組みです。つまり、その作品がテレビ放送されるだけであれば、有名な洋楽でも世界的な映画音楽でも基本的には使えることになります。ところが、もしその作品がDVDになる、配信される、となりますと、特別に権利を取得しない限り使用はできません。著作権フリーの音楽を使うか、またはその作品のために作曲・演奏した音楽を使うしかありません。その作品がテレビで放送された後にDVD等になる可能性がある場合、音効さんはそれを見越して選曲をするわけです。