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いま読みたい翻訳の本(2023年6月刊行)

vShareR CLUBの編集スタッフが、2023年6月に刊行された翻訳・語学・映画関連の書籍のなかから「読みたい!」と思った本をピックアップして紹介します。(毎月第1木曜日公開予定)


映画の生まれる場所で

是枝裕和 著
文藝春秋

価格:957円(税込)
ISBN:978-4-16-792059-3

世界的名匠の目は、現場で何をみているのか?

世界的名匠の目は、現場で何を見て、何を考えているのか?
『万引き家族』がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞後、
主演にカトリーヌ・ドヌーヴを迎え、全編パリで撮影された映画『真実』。
日仏合作映画の製作は、予想外の困難と発見の連続だった──。

臨場感溢れる撮影日記、手紙、画コンテなど貴重な資料が満載の
単行本『こんな雨の日に~映画「真実」をめぐるいくつかのこと』を改題し、待望の文庫化。
文庫版には、監督自身による渾身の大幅加筆と、女優の橋本愛さんによる解説が新たに付され、
『真実』の後日譚とともに、韓国で撮影され、
カンヌで二冠の偉業を成し遂げた『ベイビー・ブローカー』、
総合演出を務めたNetflixの『舞妓さんちのまかないさん』、
坂元裕二、坂本龍一とタッグを組んだ話題作『怪物』(カンヌ国際映画祭コンペ部門ノミネート)の制作秘話も語られる。

(出版社ホームページより)

詳細はこちら(出版社ホームページ)


ポケット顧問 や、此は便利だ

下中彌三郎、秋永常次郎 編
平凡社

価格:1,760円(税込)
ISBN:9784582769470

平凡社創業の端緒となった幻の「現代用語集」復刊! 「國民再生」の意味は?「山の神」は何を指す? 新聞用語から流行語や難読語まで、当時の社会を飛び交った言葉の数々を解説。
(出版社ホームページより)

詳細はこちら(出版社ホームページ)


シリーズ「あいだで考える」
ことばの白地図を歩く 翻訳と魔法のあいだ

奈倉有里 著
創元社

価格:1,540円(税込)
ISBN:978-4-422-93099-2

ロシア文学の研究者であり翻訳者である著者が、自身の留学体験や文芸翻訳の実例をふまえながら、他言語に身をゆだねる魅力や迷いや醍醐味について語り届ける。「異文化」の概念を解きほぐしながら、読書体験という魔法を翻訳することの奥深さを、読者と一緒に“クエスト方式”で考える。読書の溢れんばかりの喜びに満ちた一冊。(装画:小林マキ)
(出版社ホームページより)

詳細はこちら(出版社ホームページ)


ハリウッド映画の終焉

宇野維正 著
集英社

価格:1,056円(税込)
ISBN:978-4-08-721267-9

ハリウッド映画が危機に瀕している。
配信プラットフォームの普及、新型コロナウイルスの余波、北米文化の世界的な影響力の低下などが重なって、製作本数も観客動員数も減少が止まらない。
メジャースタジオは、人気シリーズ作品への依存度をますます高めていて、オリジナル脚本や監督主導の作品は足場を失いつつある。
ハリウッド映画は、このまま歴史的役割を終えることになるのか?
ポップカルチャーの最前線を追い続けている著者が、2020年代に入ってから公開された16本の作品を通して、今、映画界で何が起こっているかを詳らかにしていく。
(出版社ホームページより)

詳細はこちら(出版社ホームページ)


MONKEY vol. 30 特集 渾身の訳業

スイッチ・パブリッシング

価格:1,540円(税込)
ISBN:9784884186159

文芸誌「MONKEY」は2023年に創刊から10周年を迎え、6月15日発売の最新号は節目の第30号となります。
その記念すべき第30号は、「渾身の訳業」と題し、優れた文学を翻訳・紹介し続けてきた柴田元幸が、今あらためて“翻訳”に向き合い、今いちばん訳したい短篇をとことん選び、訳す、「柴田訳の作品のみで構成した翻訳小説特集」です。
また、特集外では、村上春樹の新訳によるトルーマン・カポーティの短篇「最後のドアを閉めろ」を特別掲載。さらに、柴田元幸を聞き手に、村上春樹がトルーマン・カポーティについて語ったロングインタビューも収録します。
表紙は画家・山口晃の描き下ろし作品です。
(出版社ホームページより)

詳細はこちら(出版社ホームページ)


名作ミステリで学ぶ英文読解

越前敏弥 著
早川書房

価格:1,056円(税込)
ISBN:9784153400016

名作ミステリは原文も謎だらけ! 手ごわい英文を精読し、読解力をきたえる

アガサ・クリスティ、コナン・ドイル、エラリイ・クイーンの名作を題材に英文読解のポイントを指南。ミステリの巨匠たちによる緻密で無駄のない文章を精読することで、論理的な読み解き方を学ぶ。数々のベストセラーを手がける名翻訳家からの「読者への挑戦状」
(出版社ホームページより)

詳細はこちら(出版社ホームページ)


通訳者と戦争犯罪

武田珂代子 著
みすず書房

価格:4,950円(税込)
ISBN:978-4-622-09617-7

通訳者は通常、原発話の内容やその結果とは無関係であるとされ、それを目標言語で忠実に伝達することについて法的責任を問われることはない。また、職務倫理においても公平性と中立性が要求され、業務上知り得た事柄については守秘義務が生じる。しかしこうした平時の規範は、戦争や紛争のような暴力を伴う敵対状況下の通訳にも通用するのだろうか?
本書は、実際に通訳者が戦争犯罪に関与したとして訴追され、有罪判決を受けた歴史的事例としてアジア太平洋戦争後の英国による対日BC級戦犯裁判を参照し、そこから今日の通訳者の責任と倫理を論じるものである。第I部では、通訳被告人(台湾人、占領地市民、日系二世を含む)の動員経緯や業務内容、裁判中の供述、抗弁、判決等を詳述し、通訳者がどのようにして罪に問われたのかを精査する。同時に、同裁判で通訳者が業務中に目撃した雇用主(日本軍)の行為について証言を行ったことにも着目する。第II部では、英軍裁判に加え、イラクやアフガニスタンなど現代の戦争の事例も参照しながら、「可視性」や「近接性」の観点から通訳者が抱えうるリスクを検討。従軍通訳という究極的なケースをも包含する堅牢な通訳理論の構築を提起する。
現場感覚と研究の蓄積に裏打ちされた書。
(出版社ホームページより)

詳細はこちら(出版社ホームページ)


英語の路地裏 オアシスからクイーン、シェイクスピアまで歩く

北村紗衣 著
アルク

価格:1,870円(税込)
ISBN:978-4757440173

注目のシェイクスピア研究者、北村紗衣さんが、海外文学や洋画、洋楽を、路地裏を散歩するように気軽に読み解きながら、楽しくてちょっと役立つ英語の世界へとご案内。英語圏の奥深いカルチャーに触れながら、高い英語運用能力を得る上で重要な文化的背景を探求します。“路地裏”を抜けた後は、“広場”にて著者自身が作問し解説する「大学入試英語長文問題」も堪能できる、ユニークな英語カルチャーエッセイ。
(出版社ホームページより)

詳細はこちら(出版社ホームページ)


フリースタイル56 特集:マンガ家による極私的偏愛映画ベスト10

フリースタイル

価格:977円(税込)
ISBN:978-4867311103

今号の特集は
22名のマンガ家の方々による
「極私的偏愛映画ベスト10」です。

世間一般とはまったくなんの関係もないのが「極私的」です。
そして往々にして、自分自身でもなぜそれが好きなのかわからない、というのが
「偏愛」です。

もしかすると深層心理に近いものが
「極私的偏愛」なのかもしれません。

つまり、今回は作家のココロのなかをのぞきつつ、
面白い映画まで紹介してもらおうという、
いまどきめずらしいゼイタクな企画ですから、
必ずやお楽しみいただけるはずと思います。

なお、53号で書いたことを繰り返しますが、
たとえおなじ映画を観たとしても、マンガ家にはなれません。
あしからず。

(出版社ホームページより)

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韓国ノワール その激情と成熟

西森路代 著
Pヴァイン

価格:1,980円(税込)
ISBN:978-4-910511-52-8

人生の大切なことは韓国ノワールが教えてくれた──韓国ノワールの熱い世界とその歴史

いまや世界で評価される韓国映画、そのなかでも大きな一角を締めているのが「韓国ノワール」とよばれる犯罪映画の一群です。
「香港ノワール」のリメイクに挑戦したり、韓流スターが出演するなど独自に展開してきた韓国ノワールは、韓国映画の特徴である「容赦のない暴力描写」と「社会に対する批判的な視点」により年々クォリティを上げ、『新しき世界』でひとつの到達点に達したと言ってもいいでしょう。

K-POPや韓流ドラマも発展を遂げたが、そんな中で韓国ノワールはどのような進化を遂げてきたのか。
長年この分野に注目し、共著『韓国映画・ドラマ わたしたちのおしゃべりの記録2014~2020』などでも知られる著者が韓国ノワールの主要作品を紹介し、その変遷を読み解いていきます。

(出版社ホームページより)

詳細はこちら(出版社ホームページ)

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