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SR/HDCAM-SR(テープの種類)

●SR(正式名 HDCAM-SR)は、HD画像を収録できるプロ用のテープとして2003年から導入されました。HDCAMよりビットレートが増えてことにより、解像度的にもハイビジョンのピクセル数、1920×1080をそのまま収録することができるようになりました。音声も12チャンネルまで収録できます。現在は、映像がデータで保管されることが多くなりましたが、ビデオテープの時代の最後に登場したと言えるでしょう。テープの種類としては、ハイエンドな高性能なテープです。

2010年くらいからHDCAM-SR(通称:エスアール)はフルハイビジョンのテープとして世界で使用されます。世界的に有名なハリウッド映画が世界中でDVDになる際には、ハリウッドからこのSRテープに映像と音声が入った状態で送り出されたのです。HDサイズで映像が入っているだけではなく音声も12チャンネル入れられたため、5.1chサラウンド音声や、吹替用に必要となるME音声などもこのテープに入れることが出来たのです。
2020年代ではデータとして映像や音声を保管するのが主流と言えますが、その前はこのSRテープが映画などの保管用、海外への映画販売用として、世界中で使われてきました。テープは物質として存在するため、劣化したり傷ついたりする心配がありますが、データとは違って突然の消えてしまったり、エラーで読めなくなる心配が少ないため利点もあった訳です。

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