●Qシート(記録表)とは、テレビ放送用に完パケを納品する際に一緒に納品するシートのことです。そこには完パケ映像についての必要事項(タイムや他の詳細)が書いてあります。放送用ではなくても、完パケマスターにはその映像がどういったものかを記載した記録表を一緒に保管するのが常となっています。
Qシートには納品する映像についての必要事項を記載します。タイトル、映像の尺、CMがどこで入るか、クライアント名、ラウドネス数値、広告会社名、制作会社名、音声仕様、映像仕様などを記載します。テレビ局はQシートを見ながら映像を確認します。下記は仮のCM完パケのQシート/記録表になります。
尚、「Qシート」という言葉は別の意味で使われることがあります。番組枠には決まった仕様があります。例えば、A局の夜8時から始まるドラマ枠の場合、「何時何分何秒から番組が始まり、何回のCMが何秒間入り、何時何分何秒で終わる」そういった決まりが細かく決まっています。そういった規定も「Qシート/番組の仕様書」という言い方がされます。ですので、番組を制作する時には制作する人はテレビ局に対して「今回の番組のQシート、仕様書をください」と言って、自分がどのような規定内で番組制作をすれば良いかを最初に確認します。そして完パケを完成させた後、それに自分が制作した映像のQシート/記録表をつけてテレビ局に納品します。