●NTSC (National Television Standards Committee)とは、日本やアメリカが使ってきたテレビ放送の基準です。概要としては1秒30フレーム(コマ)で、水平方向の走査線が525本です。
●PAL(Phase Alternation Line)はヨーロッパ、中国などが使ってきたテレビ放送の基準で、1秒25フレーム、水平方向の走査線が625本です。
現在は世界中にてHDのテレビが広まっています。そのため走査線つまり解像度は統一されました。1920×1080ピクセルです。しかし、フレームレートは昔のテレビのままです。つまりNTSC圏は1秒を約30フレームで作っていて、PAL圏は1秒を25フレームで作っています。コマ数が違うため、ヨーロッパや中国のテレビドラマの素材が日本に来た場合には、変換をしないと放送することはできません。但し、今の時代は配信が多くなっています。ネットで映像を見るときには電波にはのせませんので、そのままのフレームレートで流します。映画であれば1秒を24コマで撮影していますので、24コマのまま配信するのが一番キレイとなります。いずれにしても、映像や字幕制作の仕事をしていて、中国やヨーロッパの映像が来たときには1秒あたりのフレーム数が違う事を理解しておく必要があります。
NTSC方式の国:日本、韓国、台湾、フィリピン、アメリカ、カナダ、キューバ、コロンビア、等。
PAL方式の国:ヨーロッパ、中国、タイなどの東南アジア、インド、ドバイなど中東、アルゼンチン、パラグアイ、ナイジェリアなどアフリカ、オーストラリア。