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チェッカー

●チェッカーとは、ミスがないかを確認する人のことをいいます。字幕や映像の制作においては、様々なケースでチェック( QC /検証)が必要となります。字幕制作の場合、ひとつの作品の字幕制作が終わった後は、チェッカーに全編を通して字幕を見てもらい、確認するというのが一般的です。また、外国語の難しい部分をチェックしてくれるネイティブチェッカーも重要な役割を担っています。DVD制作、配信エンコード、テレビ放送用フォーマットにおいても多くのチェッカーが映像/音声/字幕/他を確認しています。

様々な役割のチェッカーがいます。

🔹ネイティブチェッカー: 外国語を母国語としている人で、日本語が理解できるチェッカーです。映画やドラマ等で出て来る外国語の使われ方、繊細な意味、言葉の背景、流行語などを聞き取り、日本の翻訳者にフィードバックします。それにより翻訳者は間違えることなく、繊細なニュアンスを理解しながら翻訳ができます。

🔹字幕チェッカー:字幕制作の知識がある人が、他の翻訳者が制作した字幕をチェックします。自分が制作していないので思い込みなく冷静にチェックできます。また、字幕の知識があるため、字幕のルールからハミ出しているミスなども見つけられます。

🔹テレビ放送用のチェッカー:局には多くのチェッカーがいます。
・プロデューサー的に、演出や構成が視聴者に対して満足いく形になっているかをチェックする人。途中で人名や解説テロップが出る場合には、それらの表現方法まで細かく確認します。
ハーディングラウドネスなどの数値を計測しながら、技術面において放送基準内に入っているかをチェックする人。
・放送時に問題がないように作品全体をチェックする人。途中で映像や音声が乱れたりしないか、文字がセーフティから出ていないか、表示される地名の漢字が間違えていないか等を視聴者目線で念入りにチェックして、問題を見つけた場合には事前に局内で連携をとります。

🔹映像チェッカー(ブルーレイDVD):オーサリング、エンコードにおいて、問題がないか等、ディスクにて問題がないか多くの項目をチェックします。
*エンコードした際に映像や音声に乱れが生じていないか。
*字幕に問題がないか。
*リモコン操作をして問題なく意図通りに全てが動くかどうか。
権利的な面で日本市場で販売して問題が起きるような映像や音声が使われていないかどうか。
などをチェックします。

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