●ノンモンとは、テレビ放送用の映像において音がない部分を指します。Non-Modulatio(ノン・モジュレーション)が語源です。テレビでCMや番組を放送する際には、最初と最後は無音にするというルールがあります。例えば、テレビでCMが流れる時は一瞬無音になってから次のCMが流れています。普段、あまり気にしていなくても、一瞬無音になっていることで、別のCMが始まった事を視聴者は無意識に理解しているのです。この無音の部分をノンモンと呼びます。
日本の地上波放送では、このノンモンは、CMや番組の最初と最後に、半秒入れると決まっています。1秒は基本的に約30フレーム(コマ)で出来ていますので、15フレームは無音にするのがルールとなっています。ドラマが一度コマーシャルに行く場合には、ドラマの終わりの15フレームが無音、そして流れるCMの最初の15フレームは無音になっています。合計1秒間の無音状態を視聴者は体験しているのです。映像にはルールはありません。番組とCMは、ぴったりとくっついて良いのです。一度黒い映像を入れる等の必要はありません。音だけを無音(ノンモン)にする必要があります。
これは日本の放送ルールになります。そのため海外からCMや番組の素材が来たりすると、そうなっていない場合があります。30秒のCMでも、すぐにセリフがはじまり、ほぼ最後のフレームまでセリフが入っていることがあります。字幕制作、映像制作をしていて、こういった点に気づいたら、気に留めておく必要があります。映像や音声を工夫をして、冒頭半秒と終わり半秒に無音を作り出さないと日本の地上波放送では流せないということになります。