●仮ミックスとは、仮の字幕を入れた映像のことです。
海外から来た映画やドラマに仮で字幕を入れた映像を「仮ミックス」と言います。クライアント(権利元、発売元、放送局等)は、その仮ミックスで字幕を確認して、変更依頼をしたり意見を言ったりします。通常は字幕制作会社が翻訳者さんが仕上げた字幕データを使って仮ミックスをつくります。時代の流れと共に、VHSテープ、DVDーR、と形を変えてきましたが、現在ではほとんどが、データ(動画ファイル)にてクライアントに送ることが多いと言えるでしょう。クライアントには「字幕りの動画データ」「字幕のテキスト」「申し送り」などを送ります。動画データにはタイムコードを入れ、画質についてはあえて低めにすることで権利面のリスクを減らすのが一般的です。勿論、動画のやり取りには様々なセキュリティがかけられます。仮ミックスという名称から、仮で音がミックスされている映像と勘違いされやすいですが、実際には字幕を確認するための映像を「仮ミックス」と呼びます。