●インターレース(方式)とは、昔からテレビ放送で使われている伝送方式です。現在も地上波のテレビ放送はこのインターレース方式で1秒に約30コマの画像を表現しています。正確には、インターレース方式では走査線一本おきに、シマシマの状態の映像を2回に分けて送信します。つまり1つのフレームは2個の(シマシマ映像の)フィールドでつくられます。よって1秒は60フィールドで構成されています。60のシマシマの静止画が連続することで動画に見えるわけです。
●プログレッシブ方式とは、映像をテレビ画面に送り出す際に全ての走査線を順番に一本ずつ伝送するやり方です。プログレッシブはキレイなフレーム(静止画)が1秒に24回送り出されて動画になる仕組みのため、動画として見ていてもキレイに見えます。1つの静止画(フレーム)がキレイな状態で連続しているプログレッシブの動画に比べると、インターレースの動画の方が画質が劣っていることは見ていて簡単にわかります。
現在でも地上波放送やDVDはインターレースの方式を継続しています。そのため、電機メーカーは映像をキレイに見せるために、テレビの内部でインターレース信号をプログレッシブ信号に変換する機能を開発しました。映像が地上波で送られてきても、DVDで再生されていても、テレビの画面に映し出す前にテレビ内でプログレッシブに変換してしまおう!という機能です。全てのテレビではありませんが、多くのテレビが現在そういった機能を備えています。