●RGBとCMYK: これらは色を作り出すための2つの方式です。
RGBは(R赤、G緑、B青)の原色を組み合わせて色をつくる方式です。加法混合の方式で3色を全て足すと白になります。
CMYKは(Cシアン、Mマゼンタ、Yイエロー)の3色を組み合わせて色をつくる方式です。減法混色の方式で3色を全て足すと黒っぽくなります。そこに(Kキー黒色)を足して4色で色をつくる方式です。
RGBは基本的に、映像の色表現に使われます。つまりテレビや映画などです。CMYKは印刷物の色表現に使われます。自宅のプリンター用のインクも基本的にCMYK4種類のインクが売られていると思います。映像と印刷物は違った方式で色を作り出しています。そのためデータを映像と印刷物で行き来させる時には注意が必要です。同じ色として表現されないためです。例えば、新作映画をPRする時には、ポスターも使いますし、予告編映像も流します。ポスターのデータはCMYKで出来ていますので、ポスターのビジュアル・データをそのまま、予告編に入れて動画をつくると思った色が出ません。CMYKで作られたデータはRGBに色の確認をしながら変換して動画編集に使う必要があります。アドビ等を使って動画の編集作業をする際に、CMYKで作られたデータを使おうとするとソフトが拒否をして編集シークエンスに入れられないこともあります。