●MPEGとは、動画や音楽のコーデック名として良く聞く名称ですが、元は(moving picture expert group)という動画の圧縮+拡大の規格をつくる作業団体の名前です。そのうちに規格自体をMPEGと呼ぶようになりました。
◉MPEG1とは(画像+音声)で毎秒1.5メガビットに圧縮する符号化技術のことです。品質は今はないビデオCDレベルです。
◉MPEG2とは(画像+音声)で毎秒4~15メガビットに圧縮する符号化技術のことです。ブルーレイや地上波デジタル放送で使われています。
◉MPEG3は、MPEG2の開発の一貫となり登場しませんでした。
◉MPEG4は、現在、SNS動画、スマートフォンの動画などで広く使われているMP4のコーデックの1つの選択肢として使われています。
MPEGとは基本的にコーデックの名前ですが、時にファイル名とコーデック名が同じデータもあるため混合することもあります。有名な音楽用のファイル(MP3)のコーデックは(MPEG-1 Audio Layer-3)になります。人々は略して「MP3」と呼ぶため、ファイル名とコーデック名は同じになりました。しかし、MP4(ファイル)と、MPEG-4(コーデック)は全く別物です。MP4ファイルには、MPEG-4コーデックも入れられますが、別のH264などのコーデックも入れることもできるのです。世界中で使われているMP4形式の動画ファイル。このMP4ファイルには、映像コーデック(MPEG-1,MPEG-4,H264等)の中から1つを選んで入れることができます。そして音声コーデックも(AAC,CELP,等)の中から1つを入れることができます。選んだ映像コーデック+選んだ音声コーデックを、MP4という箱に入れると、はじめてMP4という動画ファイルが出来上がるのです。