●DCPとは、デジタル・シネマ・パッケージの略称で、現在、劇場で映画を上映しているシステムです。デジタル上映の方式として世界中の映画館で使われています。以前は映画はフィルムを映写機にかけて上映していました。
●DCIとは、(Digital Cinema Initiative)の略で,ハリウッドの7大映画スタジオが作った会社です。目的はデジタル上映を世界中に広めて、誰もが映画を見やすくすることにあります。
映像の解像度、色彩、グラデーションからすると35ミリのフィルムを使って上映した方が、現代のデジタル上映よりもキレイなのではないか?という疑問が浮かびがちです。しかし、現在のデジタル上映には良い面が多くあります。
「映写機に大きなフィルムをかけるわけではないから上映が簡単」「いくら上映しても、フィルムがすり減ったりしない」「製造するのは小さなDCPだけ、フィルムを大量にコピーする必要はない」「電球を使っていた映写機とは違い、デジタルできちっと計算された光が最新のスクリーンに映し出される」など理由は多くあります。デジタル技術として、映像の色合い、グラデーション表現も進歩してきました。また、4K上映、3D上映、4D上映など、技術は更に向上しています。