●ベータカム(ベーカム)は、1980年代から世界のテレビ業界で使われた収録用テープです。様々な種類のプロ用ビデオテープがある中、ベータカムのシリーズの登場により、外での撮影は一変しました。手持ちカメラの中にテープが入れられるようになった事で、取材するカメラマンは一人だけで撮影ができるようになったのです。
1980年代に入ると、ベータカム(通称:ベーカム)というテープが発表されました。小型テープがカメラの横に入るため、カメラマンは一人でカメラをかついで撮影が可能になり、タレントが走り回れば、カメラマンも追いかけて撮影し続けられるようになったのです。
1980年代中盤になると、品質が向上したベータカムSP(ベーカムSP)というのが映像業界を独占しました。
1990年代中盤になると、デジタルで収録できるデジタルベータカム(デジベ)が広まりました。世界の映像業界では、デジベが常識というほど広まったのです。
21世紀に入り、現在のハイビジョンが広まり始まめるとベーカムのシリーズは消えていきます。HDで撮影できる小さなテープが出現し、その後、現在のようにテープを使わずにデータで収録することが主になっていきました。