●IMAX(アイマックス)とは、撮影、上映において特別な手法がとられているシステムです。基本的にスクリーンは巨大で、画面サイズ(アスペクト比)は通常の映画よりも正方形に近くなります。(横1.43x縦1 または 横1.90x縦1) 世界最大のIMAXシアターはシドニーにあり、スクリーンの大きさは横35.73mx縦29.42mです。約10階建のマンションと同じ高さのスクリーンになります。
撮影もIMAXコーポレーションが独自に開発した高解像度のカメラで行うことがあります。通常、ハリウッドでも日本でも映画の撮影は35mmフィルムを使います。昔、写真を撮影する時に使われていた35mmフィルムと、映画用の35mmフィルムの大きさは、ほぼ同じです。映画撮影は1秒で24コマ使います。つまり24枚どりのフィルムが1秒でなくなるのですから、映画撮影にはお金がかかります。しかしカラーテレビが普及する前の映画の最盛期、1950年代、60年代には、70mmフィルムで撮影された大作映画もありました。『ベン・ハー』『80日間世界一周』『サウンド・オブ・ミュージック』等です。そして、それを越えるのがIMAXカメラでの撮影方法です。70mmのフィルムを横に回転して撮影します。フィルムの横幅が70mmではなく、縦幅が70mmということになりますので、横幅はさらに広くなります。巨大なフィルムで映画が撮影されるのです。
近年では、ご存知の通り3D映画や、それに加えてシートが動いて匂いが出るという4D上映がIMAXにて増えています。IMAXの人気は更に高まっているようです。