●オーサリングとは、様々なデータを組み込んで、ブルーレイ、DVD、ウェブページなどを制作することを言います。DVDを例にあげるとエンコードした映像や音声データ、メニュー画面データ等を組み上げて、DVDとして機能させる作業となります。
近年、UHDBD(Ultra HD Blu-ray Disc)なども登場し、4Kの映像と高音質の7.1chを再生できるなど高度な視聴覚体験が出来ます。しかし、その分、オーサリングやエンコードの作業には、これまでよりも高度な技術、高度な機器が必要となっています。
DVD、ブルーレイが世の中に広まった時代から字幕業界はオーサリングと深く関係してきました。字幕を映像に焼き込んでしまえば作業が完了するVHSとは違って、DVDやブルーレイでは字幕を特定の形式でオーサリング担当に渡す必要があります。TIFF, PINGなど決まった静止画の形式、決まった字幕サイズ、決まった位置での表示、そういった内容を確認しながらオーサリングへとデータを渡します。仮に字幕が表示されるタイミングが少しずれたり、字幕内容に問題があったりすると、DVD、ブルーレイの工程においては多大なる出費へとつながる可能性もあります。オーサリングと字幕制作の連携は大変に重要といえるでしょう。