vShareR CLUBの編集スタッフが、2023年7月に刊行された翻訳・語学・映画関連の書籍のなかから「読みたい!」と思った本をピックアップして紹介します。(毎月第1木曜日公開予定)
世界の映画の舞台&ロケ地
422作品の物語の聖地を旅の雑学とともに歩こう
地球の歩き方編集室 編
Gakken
価格:2,090円(税込)
ISBN:978-4058020807
観賞後に思わず旅に出たくなるロケ地がすてきな映画や、観るとその国の文化や歴史の知識が深まる映画を約420作品ピックアップし、舞台となった場所の、作品とからめた見どころを旅の雑学とともにご紹介。旅先選びや観たい映画選びにも使える一冊です。
(出版社ホームページより)
POPEYE 2023年8月号(今日観る映画が決まらないという君へ。)
POPEYE編集部 編
マガジンハウス
価格:930円(税込)
だらだらと、どんな映画を観ようかなぁと考えるのは楽しいもんだ。
そっかー『Pearl パール』ってもう映画館で上映はじまったんだぁとか、
しかし今日はなんとなく家でアクション映画の気分だったような気がするし、
友達が、映画じゃないけど『THE IDOL/ジ・アイドル』が面白いって言ってたな。
おいおい、迷っていたらもう30分くらい経っちゃったよ。やばい、決まらない。
それもそのはず、コロナ渦で上映を待っていた新作映画は渋滞するくらい多いし、
配信プラットフォームの選択肢もだんだん増えて、そろそろ数え切れなくなりそう。
そんな世界に生きる君、いや僕らには、映画選びのコツを身につける必要があるはずだ。
今回はそんな特集です。あーよかった、これで映画が観始められそう。
(出版社ホームページより)
ニューメディアの言語
デジタル時代のアート、デザイン、映画
レフ・マノヴィッチ 著、堀潤之 翻訳
筑摩書房
価格:2,420円(税込)
ISBN:978-4-480-51186-7
新旧メディアの連続と断絶。犀利な視線でニューメディアの論理を分析し、視覚文化の変貌を捉える。マクルーハン以降、最も示唆に富むメディア史。
(出版社ホームページより)
続・韓国カルチャー
描かれた「歴史」と社会の変化
伊東順子 著
集英社
価格:1,078円(税込)
ISBN:978-4-08-721272-3
前著『韓国カルチャー 隣人の素顔と現在』に続く待望の第二弾。
本著では「歴史」に重点を置き、韓国社会の変化を考察する!
本書で取り上げる作品は『今、私たちの学校は…』『未成年裁判』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』『ブラザーフッド』『スウィング・キッズ』『リトル・フォレスト 春夏秋冬』『子猫をお願い』『シークレット・サンシャイン』『私たちのブルース』『シスターズ』『D.P.−脱走兵追跡官−』『猫たちのアパートメント』『はちどり』『別れる決心』など。
Netflix配信で世界的に人気となったドラマからカンヌ国際映画祭受賞作品まで、全25作品以上を掲載。
(出版社ホームページより)
なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?
言語学者、小学生の質問に本気で答える
川原繁人 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン
価格:1,870円(税込)
ISBN:978-4-7993-2975-7
言語の本質に迫る、小学生の素朴な疑問たち。
授業をのぞくような感覚で読むうちに、ことばの旅は始まってる!
小学生からの質問に、言語学者が本気で答えます!
Q.パピコ、ポッキー、アポロ、チョコパイ…etc
お菓子の名前にパピプペポが多いのはなんで?
Q.日本語には「゛」が付く文字と付かない文字があるのはなんで?
Q.「にぴき」「ごぴき」はなんで間違いなの?
Q.日本は「にほん」と呼べばいいの? 「にっぽん」と呼べばいいの?
Q.ポケモンのピィとグラードン、なんでグラードンのほうが強そうなの?
Q.岩手のおじいちゃんのしゃべり方が違うのはなんで?
著者が実際に小学校でおこなった特別授業を書籍化!
小学生の純粋かつクリティカルな疑問に答えるうちに、メディアも注目する新進気鋭の言語学者に新たな発見が。
言語学をもっと身近に、もっとわかりやすく!
(出版社ホームページより)
アリスのいた映画史
吉田はるみ 著
彩流社
価格:3,300円(税込)
ISBN:9784779129100
世界初の「フィクション映画」を作った女性、それがアリス・ギイ(1873 ~ 1968)であった。
ギイは世界初の女性映画監督であるほか、映画史上数々の「世界初」の実績を持つのだが、リュミエール兄弟やエジソンが世界中の人びとに知られていることに比べると彼女はほぼ無名だった。日本で出版された初期映画研究書にもアリスの名はない。2018年、『Be Natural』(邦題「映画はアリスから始まった」)という映画がカンヌ映画祭で公開されたが、新型コロナ禍のため一般公開が遅れ、ようやく2022年に日本で公開される。これに触発されて、日本の映画研究者で、ようやく、アリス・ギイ研究に手を付け始める人が出てくることとなった。本書は、アリスの一生を生い立ちからたどり、彼女の生い立ちと映画監督として活動した時期を中心に、彼女が生まれ育った19世紀末のフランス、世紀末から20世紀初頭にかけての映画史をなぞりながら、アリスの視点から見た「映画史」をたどってゆく。数少ない資料をベースにした事実をトレースしながら、知り得ない部分についてはフィクションで補った物語的評伝となるものである。今こそ、知られざる映画人アリスを、日本に紹介したい、との思いから本書は成立した。
(出版社ホームページより)