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テロップ(スーパー)superimposed text, superimposed text and images

●テロップ(スーパー)とは、映像に出てくる文字のことです。アメリカが開発した「テレビジョン・オペーク・プロジェクター」というカメラを通さずに文字やデザインを表示できる装置が語源とされています。

アドビのソフトで、テロップを入れる場合、PSDでテロップを作ってプレミアに入れる事もできますし、プレミアで直接文字を入れる事もできます。
しかし21世紀になるまでは、テロップ入れは大変でした。ポスプロでのオンライン編集の日までに紙でテロップを準備しておく必要がありました。白い紙に黒字で印刷された文字をキーで抜いて、映像に焼き込むやり方でした。事前にテロップ屋さんに行って、入れたい文字を発注用紙に書き、希望のフォントも指定しておきます。数時間か数日後に文字をきれいに印刷された小さな厚紙(横4x縦3)が出来上がってたのです。大きなテレビ局にはテロップを発注できるコーナーがありました。ひとつの番組で100枚のテロップが必要な場合もあり、編集の時になって「1枚足りない」「誤字があった」などとなると、あわてて発注したり、ハサミで文字を切って貼りつけたりしました。また、番組の最後でロールクレジットが流れることがありますが、そのロールは巻紙で作られていました。編集の際に巻紙を一定の速度で動かす機械が編集室には準備されていました。これらのテロップは1枚いくら、1ロールいくら、と作成に値段がついており、今でいう即日印刷と同じような流れです。費用も結構な額でした。テロップを自作することも可能で、音楽番組などで歌詞を番組で出す時には、ノートパソコンとミニプリンターを編集室に持ち込み、表示する歌詞を1行ずつプリントして、ハサミで切って、映像に焼き込んでいくこともあったのです。紙はテロッパーという機械に入れるのですが、切り方が雑で斜めになったりすると、文字が斜めに表示されてしまいます。編集で文字を入れるのには大変な時間がかかりました。
ちなみに、あの有名な『スター・ウォーズ』の冒頭で、宇宙に文字が遠ざかっていくシーン。1977年に今のようなコンピュータはありません。当時のやり方は、大きな紙に文字をプリントして、それを一定の速度で引っ張れるようにして上からカメラで撮影したそうです。そして編集で宇宙の映像と合成したのです。

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