vShareR CLUBの編集スタッフが、2026年2月に刊行された書籍のなかから「翻訳という営みを刺激しそうな本」をピックアップして紹介します。

通訳翻訳ジャーナル 2026 SPRING
イカロス出版
価格:1,760円(税込)
【巻頭特集】
早川書房『SURRENDER ― 40の歌、ひとつの物語 ―』秘話
編集者と2人の翻訳者にインタビュー
2025年10月20日に早川書房から刊行された『SURRENDER ― 40の歌、ひとつの物語 ―』(全824ページ/定価18,150円)。
U2のボーカル、BONOによる自伝的な書籍である本作について、翻訳出版した早川書房の編集者および翻訳を手がけた2人の翻訳者にも取材。
高額でありながらも、熱心な読者層の支持を集めるこの作品の制作背景に迫る。
【インタビュー】元ホワイトハウス日本語通訳者のポール・ハーシーさん登場
歴代のアメリカ大統領や日本の首相の通訳を務めた、元ホワイトハウス日本語通訳者・ポール・ハーシーさん。
なぜ英語を母語とする彼が、日本語通訳という道を選び、トップの舞台に立つことができたのか。
英語圏の人が通訳になる道のりは、日本人通訳者とはどう違うのか。
その知られざるキャリアの軌跡に迫る。
【表紙】NHK連続テレビ小説『ばけばけ』でヘブン役を演じるトミー・バストウさんが登場。
異文化のなかで、俳優としてどのように語学を身につけてきたのか――その歩みをたどるとともに、『ばけばけ』の撮影現場でのエピソードもたっぷり紹介する。
【第1特集】
通訳者・翻訳者をめざす人のための「はじめの一歩」
「出版翻訳者」「特許翻訳者」「映像翻訳者」「放送通訳者」「Web3通訳者」「フランス語通訳ガイド」など、各分野で活躍する5名のプロフェッショナルにインタビューを実施。
さらに、「出版翻訳」「産業翻訳」「映像翻訳」それぞれの分野でのデビュー方法や実践的なステップを詳しく解説する。
【第2特集】
通訳・翻訳業界 マーケット動向2026
最新データをもとに、2026年の通訳・翻訳業界の現状とこれからを多角的に分析する。
(出版社ホームページより)

現代日本語の程度表現の研究
川端元子 著
ひつじ書房
価格:8,360円(税込)
ISBN:978-4823413322
現代日本語の程度表現には、副詞を含むさまざまな言語形式がある。本書は、従来の研究をふまえつつ、程度副詞をはじめとする比較構文を含む多様な程度表現形式の特性を探る。程度評価のあり方がその表現が設定する程度スケールの異なりに起因することに注目し、程度スケール上に設定される基準や発話の前提をもとに、程度表現がどのような意味の違いを持つのかを整理する。そして、程度表現が多様化する要因を解き明かす。
(出版社ホームページより)

名詞の助数詞的用法の研究
現代日本語における「擬似助数詞」を中心に
東条佳奈 著
大阪大学出版会
価格:5,500円(税込)
ISBN:978-4872598445
「紙一枚」の「枚」は助数詞、ならば「三首脳」の「首脳」は?
数詞と切り離して用いることができない接尾辞を狭義の助数詞とする従来の研究に対し、コーパスより収集した、数詞に結合して用いられる名詞に広く着目し、「名詞の助数詞的用法」として位置づけ考察。可付番性の有無を基準に、数を積み上げて数え上げることのできない「擬似助数詞」に焦点を当て、数えられる「準助数詞」との用法比較を通して、その性質・特徴を語彙的・経年的・文法的に検討した画期的名詞・助数詞研究。
(出版社ホームページより)

英語のルーツ
唐澤一友 著
筑摩書房
価格:1,430円(税込)
ISBN:978-4480513458
いわゆる「三単現」の場合にだけ、なぜ一般動詞は末尾に-sが付くのだろう。be動詞はam, are, isなど色々な形をなぜ使い分けなければならないのだろう。英語には一見不可解なルールがあふれている。本書は古英語、ゲルマン祖語、果てはインド・ヨーロッパ祖語にまでルーツをさかのぼり、それらと比較しながら現代英語の特徴を解明する。完成されたインド・ヨーロッパ祖語が時代と共に崩れ、新たな形の言語に再構成されてゆく──。その波乱万丈の歴史を知れば、動詞の変化や厳格な語順、仮定法の感覚、綴りと発音のずれなど、難しいルールも腑に落ちるはずだ。読めば英語の見方が一変する快著。
(出版社ホームページより)

