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字幕翻訳講座マンツーマンレッスン 1日目:スポッティング/翻訳チェック(その2)「Being Thomas」初稿

じゃ、ちょっと今回はいろいろ問い合わせいただいてたんで、カット周り特に気をつけながらタイムをざっと見ていきたいんだけど。
セリフのパートに入ってから確認しようと思ったんだけど。

はい。

あの、タイトルは頑張って入れてくれてたんですけど、僕自分で見てたら、たぶんこれ入れるんですよ。(※立札「FOR RENT」)

ああ。

これ、この人が泥棒っていうのを象徴してるきらいがあって、なんか人が住んでないとか、そういうちょっと、あの、そういう町なのか、もしくはもうここの家自体が、実際に人が住んでなくって、今貸し屋なんだなっていうつもりでこの人が入ったっぽいじゃない?

はい。そっか。

だからここ冒頭で、きっと入れてる。あの、結構、一生懸命セリフの翻訳やっちゃうと、これたまたま冒頭だけれども、途中に入ってきてる看板って、台本とかにあえて訳せとか書いてなかったりとか、スクリプトとかならいいけれどもダイアログリスト的な形で、看板の英語の情報が一切ない原稿、英語の原稿が支給される時もあって、そうするとセリフしかないので、自分でそういうのを見つけて、これはストーリー上必要な情報だなっていう看板とかを一生懸命拾わなきゃいけなくって。で、これが結構改めてそういうつもりで看板抜けてないかなと思って制作側で見ると、よく抜けてるんですよ。

ああ。

まあ、しょうがないなあとは思うんだけど、だってセリフ一生懸命訳してもらって、いいセリフ、字幕作ってもらってれば、しょうがないなとは思うんだけど、でも、割と抜けやすいので、ちょっとそこは気を使う?

はい。その場合はトラックB?

そう。トラックBのほうが、ま、大体指定されると思うけれども、Bの使い方として、本来はセリフ、ま、セリフというか他の字幕全部トラックAに作ればいいんだけど、トラックAの字幕を表示してる時に…なので看板だったりするんだけど、セリフの途中に看板が映ってて、その情報が欲しいので、っていうとAの中ではもう字幕が出てしまってるので、そういう風に重複する時だけBを使いますっていう使い方が、本当は基本だったんだけれども、さっき言ったように、吹替にも使い回せるじゃないっていう、だんだん習慣化されてきたので、今は割とBに全部入れてください、っていう会社さんが多いと思う。うん。ま、何も言われなかったらそれは本来、制作の仕事なので。ただ、Bにしといたほうが今はたぶん喜ばれるかな。どちらかと言うと。
じゃ、ちょっと、ここだけタイムとっちゃおうかな。
で、なので、ここそうだけど、ま、他のとこもそうだけど、こっち側からずっとこう進んできて、ここの冒頭で入れたいので、ここはなので、そのままりカットが切り替わったすぐから、こう引っ張る。

はい。

で、これずっと引っ張れるんだけど、映ってるから。
ま、ここまで別に引っ張ってもいいんだけど、とりあえずテロップ系3秒ぐらいあれば十分かなと思ったら3秒ぐらい入れてみて。
で今、これちょっと仮に…みたいな言葉を入れて、で、ちょっと再生してみると。

うん。

ま、こんぐらいの感じで全然気持ち悪くないので、このぐらい入れて。

その時は、この、ダブルコーテーション…

うん。だいたい看板のときはダブルコーテーションで、えっと、一部のメーカーはそのままダブルコーテーションでセリフとすでに区別がついてるので、このまま正体のままっていうケースもあるんだけど、スタンダードなのは、基本的には斜体にする。なのでこれを囲って、このイタリックのマーク。この状態が一番スタンダード。
なんとなく看板ぽいし。セリフではないですよ、っていうつもりで曲げている。この状態。
じゃちょっと進めますね。

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