じゃ、ちょっと今回はいろいろ問い合わせいただいてたんで、カット周り特に気をつけながらタイムをざっと見ていきたいんだけど。
セリフのパートに入ってから確認しようと思ったんだけど。
あの、タイトルは頑張って入れてくれてたんですけど、僕自分で見てたら、たぶんこれ入れるんですよ。(※立札「FOR RENT」)
これ、この人が泥棒っていうのを象徴してるきらいがあって、なんか人が住んでないとか、そういうちょっと、あの、そういう町なのか、もしくはもうここの家自体が、実際に人が住んでなくって、今貸し屋なんだなっていうつもりでこの人が入ったっぽいじゃない?
だからここ冒頭で、きっと入れてる。あの、結構、一生懸命セリフの翻訳やっちゃうと、これたまたま冒頭だけれども、途中に入ってきてる看板って、台本とかにあえて訳せとか書いてなかったりとか、スクリプトとかならいいけれどもダイアログリスト的な形で、看板の英語の情報が一切ない原稿、英語の原稿が支給される時もあって、そうするとセリフしかないので、自分でそういうのを見つけて、これはストーリー上必要な情報だなっていう看板とかを一生懸命拾わなきゃいけなくって。で、これが結構改めてそういうつもりで看板抜けてないかなと思って制作側で見ると、よく抜けてるんですよ。
まあ、しょうがないなあとは思うんだけど、だってセリフ一生懸命訳してもらって、いいセリフ、字幕作ってもらってれば、しょうがないなとは思うんだけど、でも、割と抜けやすいので、ちょっとそこは気を使う?
そう。トラックBのほうが、ま、大体指定されると思うけれども、Bの使い方として、本来はセリフ、ま、セリフというか他の字幕全部トラックAに作ればいいんだけど、トラックAの字幕を表示してる時に…なので看板だったりするんだけど、セリフの途中に看板が映ってて、その情報が欲しいので、っていうとAの中ではもう字幕が出てしまってるので、そういう風に重複する時だけBを使いますっていう使い方が、本当は基本だったんだけれども、さっき言ったように、吹替にも使い回せるじゃないっていう、だんだん習慣化されてきたので、今は割とBに全部入れてください、っていう会社さんが多いと思う。うん。ま、何も言われなかったらそれは本来、制作の仕事なので。ただ、Bにしといたほうが今はたぶん喜ばれるかな。どちらかと言うと。
じゃ、ちょっと、ここだけタイムとっちゃおうかな。
で、なので、ここそうだけど、ま、他のとこもそうだけど、こっち側からずっとこう進んできて、ここの冒頭で入れたいので、ここはなので、そのままりカットが切り替わったすぐから、こう引っ張る。
で、これずっと引っ張れるんだけど、映ってるから。
ま、ここまで別に引っ張ってもいいんだけど、とりあえずテロップ系3秒ぐらいあれば十分かなと思ったら3秒ぐらい入れてみて。
で今、これちょっと仮に…みたいな言葉を入れて、で、ちょっと再生してみると。
ま、こんぐらいの感じで全然気持ち悪くないので、このぐらい入れて。
うん。だいたい看板のときはダブルコーテーションで、えっと、一部のメーカーはそのままダブルコーテーションでセリフとすでに区別がついてるので、このまま正体のままっていうケースもあるんだけど、スタンダードなのは、基本的には斜体にする。なのでこれを囲って、このイタリックのマーク。この状態が一番スタンダード。
なんとなく看板ぽいし。セリフではないですよ、っていうつもりで曲げている。この状態。
じゃちょっと進めますね。
チェックする時、ごめんなさい。チェックする時、この、これでやってました?
えっと、F11を押すと再生されるとか、スペースを押すと当然再生されるし。これ、どれでやってました?
ま、1回完成しました。チェックする時に、あの、別にF11でもスペースでもいいんだけど、再生のされ方が、スペースだと、ここでスペースを押すと、今指定されてる1枚だけなので、先に行ってくれないから、そうするとF11は、関係ないんで、箱の中だけで動くわけじゃないから。でも、チェックする時は、ちょっとこの、やりづらそうなんだけど、これを、押しっぱなしにする。
で、そうすると、あの、変えたい時に手を離せばいいだけなので。
1回完成したら、チェックする時はそっちのほうが早くて。で、今ちょっとやってもらいたいんだけど、今1から2までだいぶ遠そうじゃないですか?
だけど、2には飛びたくないのね。
なぜかというと、さっき言ったみたいに、1と2のセリフの間に、看板があるかもしれないのに、1から2とか、もう出来上がってるからいいやっていってボンボン飛んで行ってしまうと、その間にあったことが、まずもう無いことにされちゃうでしょ。だから、一応集中はしときたい。
なので、こう1を見て、ああオーケーだなと思って、そうしたら、この上のマークをポンと押す。そう。あの、音が今ブリブリいったわけではなくって、スピードが増すでしょ?
なので、こうやりながら、やってて…そうそうそう。で、いいなあと思ったら…
そう。たぶん、そのブリブリいってるのはパソコンのせいなんだけど。でもそれをずっと…一応見ながら、音聴きながら、で次まで進んでいく。で、さすがにこの辺はもう何もないっぽいから。ていうかもう自分で1回見ただろうから、ちょっと時間がもったいないので2番、3番まで進んで。
じゃない、ごめんなさい字幕2番まで進んで。
うん。この辺でクリックしてもらって。
じゃあ、ちょっとここから。これタイムも一応、完成形のつもり…?
つもりなんだよね?そこがぶれてると、とりあえず適当に入れてといただけですだと、あまり意味がないので。完成させたつもりっていう前提で、いきます。
I thought I heard someone in here.
これ、たぶんアウトが長すぎる。たぶんというか、落とすのが遅すぎる。
I thought I heard someone in here.
I thought I heard someone in here.
ここもう、今ぐらいで、急に落としたわけじゃなくて、ちゃんと言い終わってぐらいの感覚?
I thought I heard someone in here.
このぐらいの位置で、何もなければね。あの、実際はそこにセリフ当てていって、じゃあ、あの、文字数に対して尺が足らないから多少調整しようとか、あの、シーンによっては、アクションシーンとかだったら、こうだらだらだらだら入れてると、せっかくのパパパッていう速い感覚が字幕のせいで消えていってしまうから、できるだけパンパンパンパンっていくようにアウトタイムをしっかり喋り終わってすぐ切るっていう形にしたりとか、ナレーションとかだったら、ゆっくり理解して、言葉を理解してもらいたいから、あんまポンポン切ると、余韻がなくなってしまうので、あえて余韻を作るために少しゆっくりしてから切るとか、ていうのはやるんだけれども、今回の場合は、この文字数に対して今2秒8になってるから、だいぶ尺もあるはずなのね。
あの、十二分な文字数が表示できるだけの尺があるのに…たぶん伸びすぎてる。
I thought I heard someone in here.
うん。そのぐらいで落としていい。
あ今、ちょっと、ちょっと狭いかな。ここを少し広げてみたほうがいいかな。このぐらいの感じで。(※波形表示の幅)
そう。狭くしちゃってるとね、分かりづらいので。で、今なのでこうすると、ま、大体同じぐらいのところに今赤のカーソル、カーソルっていうか、あるけれども、このぐらい余分な…
なので。えっと、この場合もうここでさっきみたいに止めたら、またもう1回やるの面倒くさいんで、今ここに、今これアウトのタイムが33:01になっていて、現状いるのが32:15なので、左側見ると。
ああいいよ。そんぐらいの差は当然出るので。ただなんとなく今ここで横にいて、アウトこのくらいで離すんですよって言ったら、少なくとも1フレーム差くらいのところまで今、自分でやってもなったでしょ。
で、今ぐらいの感覚がいちばん、まずは標準でいい、にしたい。で、これ今、ま、32:14でも15でもいいんだけれども、分かったので、もうここをこうやって、ここちょっとこうクリックして、そのまま32:15まで持ってっちゃう。32:14まで持ってっちゃう。引っ張って。
うん。なった? じゃ、もう1回再生してみて。
I thought I heard someone in here.
ま、それでだいぶ減らしたけど、それで十二分だし、このセリフの場合は、今見てもらうと、改めて一生懸命見てると、もうちょっと早く落ちててもいいかもなって、人によっては思うのね。
ま、今ので全然いいけれども。なので、そういう場合はもう1回ちょっと聞いてみて。ま、あと数フレだけれども、もう2、3フレの範疇かもしれないけど、減らしてもいいかなっていう、ぐらいの感じ。
ただ、あえてそこまで、一生懸命、一生懸命本当に全部自分で作り込もうってやる場合は、そういう数フレの差でも…結構あの、インタイムもこれから見ていくけれども、アウトタイムって、同じセリフでもそういう表情、なんか印象が変わったじゃない。
で、結構2フレ、3フレームの世界でも、結構表情変わっちゃうんで、厳密にやっていこうとすると、そこを突き詰めてもいいんだけれども。ただそれは本来、制作のやる仕事なので、このぐらいのレベルでちゃんと落ちてれば。たださっきみたいに、なんかだらしなく感じてしまうと、なんかちょっと任せ、そこの部分に関しては任せられないなっていう判断にはなるので。ま、じゃあちょっとここで。
I thought I heard someone in here.
Please, don’t go.
I thought I heard someone in here.
Please, don’t go.
そう。だから、ここ、ま、少なくとも、その後のカット変わりまでのつもりであれば、カット変わりまでやればいいし、ただ、現状で行くと、すごく中途半端な位置で、なぜか消えてるじゃないですか。不思議なことに。
だから、そこは、ま、ちょっとやりたくって。えっと、伸ばす時はさっきのやり方でもいいし。
Please,
ああ、ここの段階でendを押すと、アウト点にロックされますよね。
で、アウト点にロックしてもらって。
で、そのままシフトとこれで。
don’t go.
don’t go.
で、まあ伸ばせばいいんだけど。ここで、えっと、今、後ろに行きますね。後ろっていうか、先のほうに行くと。ここでカット変わる。この前まで表示してる状態にしました。で、ここの状態で、これを正解とする会社もある。けれども、もう1個前にすると。今ちょっと待ってください。ここで今、カットぴったりまで表示されていて、もう1個前に行くと、実際これ、字幕がなくなるフレームがカットの前に1フレーム存在していて、でカットが変わる。
…ていうのも、…ていう会社さんもあるし。さらにもう1個前で、ここの、今1フレームだけ字幕がないフレームがあってからカット変わってるけれども、それが2フレームにしてる会社さんもある。
で、ま、今はもうプログレッシブで画面ってパンパンパンパンって切り替わってる系なんだけれども、あの、実際は画面の走査線ってこう上から下に、画が上から順番にこうバーっと変わっていって。そういう風に見えないけど、でもそういう風に繰り返してるのね。で、そうすると、カット後の画が上からこう来るじゃないですか。その間まだ下側って前の画が残ってる。じゃない?
だから、上から来た時にここまでもう次の画面なんだけど、八割方、次の画面が映ってる時に、まだ前の字幕が…
存在している状態になっちゃう。そうすると、よく見ると、なんか字幕がこぼれてるように見えちゃうんですよ。
ていうのを嫌うので、1とか2とか前にしてる会社さんもある。
で、なのでちょっと今回に関しては、それが一番スタンダードであろう1フレーム、間を空けて、切っちゃいたい。
実際は、確認してもらって、そのやる会社さんに確認してやるといいと思うんだけども、一応そういう風に。特に実写、その上から変わりますよねっていう考え方の中で行くと、実写って、たぶん字幕よりも、字幕って白じゃない?
実写のこの映像って色が浅いんですよ。あの、字幕に対して、字幕が一番たぶん画面の中でくっきりしてしまってるでしょ。なので、さっきの効果を考えると、一番くっきり目立ってるはずの字幕が残ってしまうので、すごくよく見ると気になってしまう。ただ場合によって、アニメとかは色が強いじゃないですか。そうすると、実写とは違うので、一緒にあったはずの、字幕の後ろにあったはずの、例えば赤なら赤と、一緒に消えてくれないと、逆に気持ち悪く、感じる。
だから、そういう風に考える時は、逆に本当にカットのぴったりまでというか、その、後ろに字幕が存在した時に存在してた後ろの画、色と一緒に消したいので、ぴったりまで、て考えたりもできるので。ま、それはケースバイケースでやってもらう。
で、これの場合…
Please, don’t go.
ここは、なので普通に、ちょっと遠目で1回確認してくださいって言ってたのは、一生懸命遠くで見る必要はなくって、こうやって普段(前かがみで)、一生懸命作業しちゃってると思うので、ま少し引いてもらって、で、字幕あるなしに関係なしにして、今のシーンもう1回見ると。
Please, don’t go.
で、goって完全にカット終わってから聞こえるじゃないですか?
で、あれのゴまでがカットより前だったら、全然気にならないんだけど、でも明かにゴウって、カット終わってから言っちゃってるので。
そいういう場合は、基本はカットよりも、まずセリフ優先。
セリフは基本的にはカバーするものって考えてもらったほうがいい。あの、フィルムの場合はちょっと処理のしかた、考え方も変わるケースもあって、できるだけ一生懸命カット守ろうっていう向きもあるんだけど、ことビデオのパッケージとかテレビとかになった場合は、基本的には今のシーンとかであれば…
例えば、今、海で遊んでますのシーンのあとに山のシーンになりますみたいな、ものすごい大きな場所のチェンジがある場合はさすがに、こぼせないよねって判断するけれども、今回の場合は同じシーン上にあるものなので、基本的には言葉があったら、言葉はできるだけカバーするって考えてていい。
go.
Please, don’t go.
ここまで伸ばしてかまわない。あの、セリフがあるので。
で、そうすると2秒あるので。まあ、自分がつけた字幕は1秒ちょいで読めてしまう、ので気になりそうだけど…あの、まあ今回は違うけれども、よく、例えば3秒、尺があったら、1秒4文字なつもりでいくと、一生懸命12文字いっぱいのセリフを作ろうとしちゃう人がいて、だけどその必要は全くないので。ただ、今これわざと。
don’t go.
まあ普通にさっきと同じぐらいでとると、今アウトタイムっていくつになってます?
35:15?16?たぶん、それが合っていて。あの、さっきと同じくらいのアウトの取り方をしたのね、今。
と、たぶん20ちょっと超えちゃうくらいのところ。だけど、このセリフの場合は、文字数も少ないし、言葉は確かに終わらせたいんだけど、一応もう十二分に読み切れてる中なので、今みたいに。
don’t go.
もう終わったら、言葉はちゃんとカバーしたっていう瞬間にアウトは切ってかまわないので、適当にこの辺のところまでへずる。
Please, don’t go.
ただ、カットがあるから絶対、字幕切ろうって、なんか、そういうふうにどっかでは聞いちゃうので。
なんか一生懸命カット変わりを気にしちゃったと思うんだけど。カットを気にする前に基本はセリフは必ずカバーするっていうほうが優先。ただ、その上で、あの、実際にセリフ、このあとのシーンとかもそうだけれども。じゃあそれでいいんですね、っていうとそうではないから、まあ確かに、その上で、それを前提とした上で、カットからヘンにこぼれてる、気持ち悪くこぼれてるものは、さすがにカットの中に入れましょうねっていうのは当然出てくるので。ま、ただ、こうやって故意に切る必要はない。
Look man…
I didn’t mean to scare you.
I didn’t mean to scare you.
あの、せっかく見直したんだったら、ま、ちょっと長いかな。例えば、01:06なのか。06といっても24フレ中だから30のカウントとは違うけど、なんとなく長いかな。
なんか、この言葉の場合はね。だから一生懸命考えていくと、アウトって割とそういう風にセリフに合わせて自由に変えながら。基本は言葉はカバーするんだけど、その中で離し方(伸ばし方)を少し変えていくと、同じ言葉が少し生きてはくるので。だから、せっかくそこを見ながら変えるんだったらそうする。で、ここはカットの使い方的には全く問題ないけれども。まあ、なのでこれ、会社によっては、ぎりぎりまで来てるので1フレーム空けとくから、この1フレーム前。この状態にする。
What are you going to do?
うん。この辺も同じことだから、また自分でやるときに。
Well, I was hoping it was you.
It’s been so long.
ここもちょっと長いよね。出っぱなしな感じ。分かるかな?
It’s been so long.
Well I was hoping it was you.
It’s been so long.
It’s been so long.
It’s been so long.
このぐらいが普通。longって言ってすぐ離すわけじゃなく、止めるわけじゃなく、long…ン、long…ン、ぐらいの距離が、コンスタントに出せるようになると、そこを基準にして、あえて早めるとか。あえて緩めるとか。
まあ、それは、特に最初のうちって、いろんなビデオ見た時に、こういう作業をしだして、スポッティング自分でやると、たぶんドラマとか見ていて、あ、ここ、ここで落とすんだみたいなのを、勝手に手を動かし出すので。
そうなっていくと、逆にゆっくり視聴してられなくなってくるんだけど、でも最初はみんな、いろいろ先輩たちのやつで、ああ、こんな感じの位置で標準的には落としてんだな、っていうのさえ掴めれば、あとは自由に、自分で、あえて、演出すればいいと思うけど。
まだ今この段階では、短いのがあったり、長いのがあったり、たぶん、あえてやってるわけではないと思うので。