●パブリックドメインとは、(公共に属する)映像や音楽の事をいいます。つまり、制作された時から年月が経つなどして、著作権フリーとなった映像や音楽等を言います。
映画や音楽などは、創造された時から著作権にて守られます。個人がつくりだした小説、音楽などは、作者が亡くなっても70年間保護されることになっています。共同でつくりだす映画等においては、作品が公表されてから70年間、著作権が守られることになっています。70年経過すると著作権は消滅して、パブリックドメイン(公共に属するもの)となります。例えば約450年前に生まれたとされるシェイクスピアの小説『ロミオとジュリエット』『ハムレット』などは誰でも許可なく舞台化や映画化することができます。約250年前に生まれたベートベンの『運命』『月光』などの曲も自由に演奏ができます。
しかし、パブリックドメイン、権利フリーと言っても、解釈が国によって多少違っていたり、権利を所有している会社の見解も違っていたり、あまり明確になっていない部分もあります。映画は公開されてから70年でパブリックドメインになるとされていますが、70年前は1950年代ということになります。その頃までにハリウッドが制作した名作映画、名作アニメは数多く、それらを誰でも自由に公開できるかというと、実際にはそうはなっていません。また、録音されているクラシック音楽を使用したい場合、曲自体はパブリックドメインであっても、演奏した交響楽団には許可を得る必要があります。