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字幕翻訳講座マンツーマンレッスン 1日目:スポッティング/翻訳チェック(その5)「Being Thomas」初稿

最初に見て、若者のほうは「俺」じゃないですか。僕普通に見てて、じいさんだったから、字幕風な感覚だと、たぶんじいさん側は「わし」にしか見えなかったんですよ。

ああ。

ま、別に私で違和感ないんだけど。でもなんかちょっと雰囲気的にはせっかく2人しかいないから。

うん。そっか。

でもそれって年代によって違うんで。

ああ。

なんかどうなのかなと思って。

はあ。なんか、丁寧なおじいさんに見えたんで。

ああ、まあね。でもなんか、ボケ、最初見た時どこからボケたのかと思って見直したら冒頭からボケてたのかっていうのもあったから。なかなか難しいところがあったけど。ま、確かにしっかり喋ってる時はしっかり喋ってる。

ああ。

ここもなんか難しいんだよね。その、さっき棒引きつけてくれてたぐらいだから、なんか「したから」で止めるのは、ちょっと…

「誰かと思った」とか、いろいろいっぱい考え直して。

そうそうそう。「物音」を出したのはすごくいいんだけど、逆にあの「…」とかつけてもいいんだけど。

はい。

なんか「物音がしたから」来てみた、でもいいんだけど、でも「したから」で終えられない場合、「物音がした」だけだと成り立たないから、単純に、例えばだけど「音が聞こえた」ぐらいにしちゃえば、言い切りになれるし。

ああ、はい。

聞こえたんだぞっていう感じで来た感が出るから。

ああ。

そういう、もし「から」で止めると、嫌う人いるから、ばっちりバンって言っちゃうんだったら、そういうちょっと違う…

はい。

のも可能性的には、ちょっとあったのかな。ただでも「物音」っていうのはすごく合ってて。これ、someoneになっちゃってたけど、確かにheardのほうを積極的に訳して「物音」にするのは、まあまあ割と、言葉の見つけ方としてはいい方向性だよね。

はい。

あと「見ろ」。「見ろ」はでもこれは「見ろ」。ま、普通によくある’Look’じゃん?あの「おい」とか「へい」とか程度の。

ああ。

いや、だから逆にそれを、これたぶん本当に’Look man’ってただの…「見ろ」じゃないと思うんだよね、ここって。

ああ。

Look man…
I didn’t mean to scare you.

なんか、何の気なしに言ってる。これ(ナイフ)をこうふうにやってるわけでもないと思うんだよ。

ああ。私なんかこう…

たぶん、このナイフを見ろっていう感じでしょ?

だと思っちゃった。

持ってんだぞっていう感じの。そっちだとしたら確かにこうなんだけど。なんかそっちじゃない、たぶん’man’だし、’Look man’って普通に、自然に、ただ言っちゃっただけに聞こえた人にとったら、別にナイフをわざわざ言ってるわけじゃないのになっていう違和感はあったかな。

ああ。

ま、だからといって「おい」とかそういう一般的な訳もできない感じもしたけど。

はい。

Look man.
I didn’t mean to scare you.

えっと、ほんと、微妙なとこかもしれないけど…

はい。

このおじいちゃんが、いつこの人をトーマスだと思ったかっていうのによるんだけど、まだここの時点で知らない人って判断してたら、「落ち着け」っていう言葉はそんなに違和感ないんだけど…

はい。

自分の息子と思ってたら、もうこの英語そのもので、’to scare you’のほうが…

驚かせるつもりはない。

そっちのほうが「驚かしちゃったか」とか「驚かしたか」ぐらいのほうが、たぶん、息子とここで思い込んでたら、なんか自然な感じがする。ほんのちょっとの違いかもしれないけど。

はい。

でもたぶん、ここ、このストーリーって最初から、ここの時点の最初でもう…

はい。

たぶん、その直後に、もう完全な勘違いで話し出しちゃってるから、ここの時点でもう息子と思い込んで息子が帰ってきてくれたんだって思っちゃってんだろうなっていうとこまでいくと、「落ち着いて」だとちょっと、他人になっちゃう感じがするかな。

そうか。

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